こんにちはhisaoです。
南アフリカ共和国ご存知ですよね?
南アフリカといえば、2010年にサッカーのWカップが開催されましたよね。アフリカ大陸では初めてのWカップでした。応援グッズの「ブブゼラ」とかが大きな話題になりました。
そんな南アフリカですが、通貨ランドは、トルコリラやメキシコペソと並んで対円で高金利通貨の1つとして人気があります。私も高金利を利用して投資を考えています。
しかし最近、投資家が売りの標的とする新興国通貨の一番手に、南アフリカランドが出てきたらしいのです。
アメリカの民間企業で米大手債券の格付けを行っているムーディーズが南アフリカの格付けをジャンク級に下げるとの憶測も聞こえ始めてきました。
既にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はジャンク認定しています。フィッチ・レーティングスも7月26日「ネガティブ(弱含み)」に引き下げました。
全体では既にジャンク扱いですが南アフリカの格付けは、今後さらに悪化する恐れがあります。
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が大手で最後にブラジルの格付けをジャンク級に引き下げた2015年には、レアルの対米ドルが30%急落。フィッチ・レーティングスが17年にトルコをジャンク級にした際には、リラが25%値下がりしました。
2019年7月現在、ランド/円で7.6円近辺で低い水準にあります。
前置きが長くなってしまいましたが、まずは南アフリカの事と近況を調べてみました。
南アフリカ 基本情報
南アフリカは英国領を経て1961年に共和国を樹立して南アフリカ共和国となりました。アフリカの中でもめざましい経済発展を遂げており、金、プラチナ、ダイヤモンド、などの鉱物資源を算出する資源国としても有名です。
基本情報
正式名称 | Republic of South Africa |
首都 | プレトリア(行政府) |
面積 | 1,220,000 sq km |
人口 | 57,398,421人 (2018年推定) |
政治体制 共和制 | 通貨単位 ランド(R) |
主要言語 | 英語、アフリカーンス語など |
気候
一年を通じて気候は比較的温暖で日照時間が長い。夏季はスコールのあるところが多く、午後に雷が伴う場合も。山岳地帯などでは雪が降ることもあるが、地域によっては冬季も暖かく過ごせる。
人口の推移
日本と南アフリカの人口の推移(1980~2019年)
日本が横ばいなのに対して、南アフリカは若干右肩上がりになっていますね。
ただ他のアフリカ諸国に比べると人口増加率は低く、平均寿命も短いです。
失業率
失業率は日本に比べて大幅に多いですね。南アフリカの失業率は世界で見てもトップレベルです。
GDP(自国通貨)の推移
凄い勢いで上がっていますね。今後も経済成長が期待できます。
南アフリカランドの特徴
南アフリカランドの4つの主な特徴を紹介します!
- 新興国通貨である
- 資源国通貨である
- 高金利通貨である
- 国内情勢は不安定
新興国通貨である
新興国通貨としての特徴は以下の通りです。
- 経常収支・財政収支が赤字になりやすい
- 経済成長率が先進国より高い
- インフレ率や金利が先進国よりも高い
- 政局が不安定
- 格付けが先進国より低い
- 通貨のボラティリティが高い
- 米ドル金利の上昇はマイナス要因
新興国通貨は流動性が低く取引量が少ないため、値動きが荒くなる傾向があります。
流通が低いのでボラティリティ(価格変動率)が高くなり不安定な通貨になります。
資源国通貨である
資源国としての特性から、資源の価格が下落すると通貨も比例して下落しやすくなります。
世界でも有数の資源国である南アフリカは、金、プラチナ、鉄鉱石、石炭等の世界的産地です。
高金利通貨である
南アフリカランドは非常に金利の高い通貨です。
南アフリカランドの政策金利は6.50%です。
日本のおよそ65倍!!
ですので、日本でも外資預金やFXのスワップポイント狙いで運用してる人が多くいます。
スワップポイントとは、ポジションを持っているだけで得ることができる、通貨ペアの金利差から得られる利益です。
金利の高い南アフリカ、ランドと金利の低い円の組み合わせランド/円は、多くのスワップポイントが得られる通貨ペアの1つになります。
国内情勢は不安定
南アフリカの国内情勢は、労働ストライキや慢性的な電力不足等により経済は停滞気味で、近年の相場状況は上値が重い状況が続いています。
南アフリカランド/円の相場動向
近年の南アフリカランド/円の相場動向がどうなっているのかを見ていきましょう!
南アフリカランド/円 リアルタイム為替チャート
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の15分足為替チャートです。
南アフリカランド/円 過去10年間の為替チャート
南アフリカランド/円(ZAR/JPY)の2019年7月までの10年間の為替チャートです。
2008年のリーマン・ショック後に急落して、その後も上下しながら、ゆるやかに下げ続けてます。
2016年6月に史上最安値の1ランド=6.39円を記録しました。
まとめ
南アフリカランド円は、トルコリラやメキシコペソと並んで高金利通貨の1つとして注目されています。
現在も右肩下がりの相場ですが、政策金利は過去10年で5%~7%と高い水準で推移していて、現在も6.75%と高い政策金利となっています。
上下の激しい相場ですが、少額の余剰金でレバレッジ3倍程度で積立運用もありかなと思いました。少額スタートでない場合はレバレッジ1倍が望ましいと思います。
2019年7月現在、南アフリカランドは続落注意報ですが、現在最低水準にあるんじゃないかと思い私も余剰資金でスワップ投資をはじめました。