完全自動売買で資産運用してくれるWealthNavi(ウェルスナビ)ですが、ほったらかしで投資先についてはよく知らないという方も結構多いと思います。
このページではWealthNavi(ウェルスナビ)が実際に投資している金融商品を紹介したいと思います。
ウェルスナビの投資先・7つの金融商品を解説していきます
WealthNavi(ウェルスナビ)では、下記7種類のETFで構成されます。
現金を除くと6~7つの金融商品を買っていることが分かります。
ウェルスナビが実際に投資しているのはどのような金融商品なのか、それぞれ説明していきます。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債権(AGG)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
- 物価連動国債(TIP)
①米国株(VTI)
VTIというのは『バンガード・トータル・ストック・マーケットETF』の事です。
世界のETF運用会社3強のうちの1社バンガード社の一番運用総額が大きいVTIです。
ちなみに3強というと、ブラックロック・バンガード・ステートストリートが圧倒的な規模を誇っています。
アメリカの超有名企業から中小企業まで、3,800以上の企業から構成された、アメリカ市場全体に投資ができるような商品になります。
参考記事ウェルスナビの他にSBI・バンガード・S&P500も少額で積立ています
2019年の保有銘柄です。
2019年上位10銘柄 | 割合 |
---|---|
Apple Inc. | 3.3% |
Microsoft Corp. | 2.9% |
Amazon.com Inc. | 2.8% |
Alphabet Inc. | 2.4% |
Berkshire Hathaway Inc. | 1.4% |
Facebook Inc. | 1.3% |
JPMorgan Chase & Co. | 1.3% |
Johnson & Johnson | 1.2% |
Exxon Mobil Corp. | 1.2% |
Bank of America Corp. | 0.9% |
アップルやグーグル(Alphabet Inc.)、バークシャーハサウェイ、アマゾンなど日本でも有名な企業が上位に入っています。そして、その比率は全て5%以下になっており、高い分散性が確認できます。
②日欧株(VEA)
VEAというのは『バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF』の事です。
VTIが米国だったのに対し、VEAは日本(アジア先進国)とヨーロッパ。
主に日本とイギリスへの投資になっています。
2019年の保有銘柄です。
2019年上位10銘柄 | 割合 |
---|---|
Nestle SA | 1.56% |
Novartis AG | 1.14% |
Roche Holding AG | 1.04% |
Samsung Electronics Co. Ltd. | 0.92% |
HSBC Holdings plc | 0.89% |
Toyota Motor Corp. | 0.80% |
BP plc | 0.78% |
Royal Dutch Shell plc Class A | 0.76% |
TOTAL SA | 0.76% |
AIA Group Ltd. | 0.66% |
これもリスク分散の1つとして投資していると思われます。
③新興国株(VWO)
VWOというのは『バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ』の事です。
発展途上の新興国株なのでリスクが高くリターンも高い商品です。
主に中国、台湾、インドへの投資になっています。
2019年の保有銘柄です。
2019年上位10銘柄 | 割合 |
---|---|
Tencent Holdings Ltd. | 4.73% |
Alibaba Group Holding Ltd. ADR | 3.85% |
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. | 2.14% |
Naspers Ltd. | 1.79% |
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd. ADR | 1.40% |
China Construction Bank Corp. | 1.38% |
Reliance Industries Ltd. | 1.10% |
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd. | 1.06% |
Industrial & Commercial Bank of China Ltd. | 1.04% |
China Mobile Ltd. | 0.97% |
アリババ・グループやバイドゥ(百度)は知ってる人も多いのではないでしょうか。
バイドゥ(百度)は中国で最大の検索エンジンを提供する企業です。「中国版google」とも呼ばれています。
④米国債券(AGG)
AGGというのは『iシェアーズ・コア 米国総合債権市場ETF』の事です。
アメリカの安定した債権を集めたETFです。
2019年の保有銘柄です。
2019年上位10銘柄 | 割合 |
---|---|
UNITED STATES TREASURY(アメリカ合衆国財務省) | 39.79% |
FEDERAL NATIONAL MORTGAGE ASSOCIATION(連邦住宅抵当公庫) | 11.47% |
GOVERNMENT NATIONAL MORTGAGE ASSOCIATION II(連邦政府抵当金庫) | 7.65% |
FEDERAL HOME LOAN MORTGAGE CORPORATION(連邦住宅金融抵当公庫) | 3.43% |
FEDERAL HOME LOAN MORTGAGE CORPORATION -GOLD | 2.66% |
UNIFORM MBS | 2.19% |
BANK OF AMERICA CORP | 0.55% |
JPMORGAN CHASE & CO | 0.55% |
AT&T INC | 0.47% |
GOVERNMENT NATIONAL MORTGAGE ASSOCIATION I (連邦政府抵当金庫) | 0.42% |
⑤金(GLD)
金(ゴールド)はそのまま金(ゴールド)を買うことです。
株式には倒産リスク、為替には国家破綻など様々なリスクがありますが、金は有限な資源であり価値が減らないとも言われ、世界共通の価値があります。
ただし米国ドルで売買されるので為替の影響を受けます。
⑥不動産(IYR)
不動産(IYR)というのは『iシェアーズ 米国不動産ETF』の事です。
アメリカの不動産投資信託商品をまとめて購入するETFになります。
リーマンショック時には75%もの大暴落が発生している、リスクと隣り合わせの商品ですが、利回り4~5%の高配当のハイリスク・ハイリターン投資先です。
⑦物価連動債(TIP)
TIP『iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF』の事です。
米国政府が発行する物価連動国債に投資するETFです。
TIPはリスク許容度を2以下に設定した場合購入してくれるようです!
物価連動債というのは、物価の上昇に合わせて価格が上がる債券の事です。物価の上昇(インフレ)が起こったとき、通常の債券は価値が下がってしまうのに対して、物価連動債には実質的な価値が下がりにくいという特長があります。
こちらは不動産(IYR)の逆で、非常にリスクを抑えたローリスク・ローリターンな投資先です。
まとめ
こうみると金融商品、投資先は沢山ありますね!
ウェルスナビの投資先を調べてみたところ主な点が3つありました。
- 米国を中心に世界の株を分散して買っている
- 債券や不動産も分散して買っている
- どのETFも10年以上の実績がある
投資をしている人たちから見ても「ウェルスナビは手堅い。」と言われるように全体的にリスクを抑えた選定になっているようです。
投資上級者には物足り無いかもしれませんが投資初心者には、ほったらかしで長期運用してくれるので私のような投資初心者にとっては、とても優秀なサービスだと思いました。